
林 光(はやし ひかる)作曲家
1931年東京生まれ。東京藝術大学作曲科中退。尾高尚忠、池内友次郎に師事。1953年交響曲「ト調」により芸術祭賞受賞。以降第四回、第四十四回尾高賞(56年、96年)、第二回モスクワ映画祭作曲賞(61年『裸の島』新藤兼人監督)、第三十回サントリー音楽賞(98年オペラ「吾輩は猫である」)受賞。主な作品は、合唱曲「原爆小景」(1958/2000)、ヴィオラ協奏曲「悲歌」(1995年)、オペラ作品は「森は生きている」、「白墨の輪」、「変身」、ほか多数。2008年9月には俳優座においてオペラ「そしてみんなうそをついた」初演。オペラシアターこんにゃく座芸術監督(1975〜)。著書は「私の戦後音楽史」(平凡社ライブラリー)、2008年7月小学館より自選集「林光の音楽」刊。
大石哲史(おおいし さとし)オペラシアターこんにゃく座・歌役者
1955年生まれ、京都市山科出身。京都市立芸術大学音楽学部声楽科卒業。1981年こんにゃく座に歌役者として入座。『フィガロの結婚』〈フィガロ〉、〈伯爵〉、『セロ弾きのゴーシュ』〈ゴーシュ〉、〈野ねずみのおっ母さん〉、『まげもん-MAGAIMON』〈彦左衛門〉、『イヌの仇討あるいは吉良の決断』〈吉良上野介義央〉、『森は生きている』の〈博士〉、『夏の夜の夢』〜嗚呼!大正浪漫編〜〈大久保公爵/ヤマト〉などこんにゃく座のほとんどの作品に出演している。『そしてみんなうそをついた』〜芥川龍之介「藪の中」による〜では、演出を手がける。こんにゃく座以外の活動も精力的におこなっており、各地で定期的な「うたのワークショップ」を独自の体験と経験を生かしつつ展開し、日本語で歌うことの楽しさを振りまいている。

◇すてきな歌をたくさん聴かせていただきありがとうございました。楽しかったです。どの歌も言葉がとても大切にされていて、物語が感じられました。光さんのピアノもはじめて聴かせていただき、やさしい音色に感動しました。大石さんは本当に「歌役者」という肩書きがぴったりだと思いました。これからもずーっとすてきな歌をご自分らしく歌って下さい。
◇いまさらながら言葉の美しさ、楽しさにうっとりしたり、胸がいっぱいになったり。『詩人の恋』の「ジュンとヒロミ」が私は最高に大石さんに合っていると思いました。林光さんのあのピアノのタッチの不思議さ…、言葉になりません。林さんの歌った「ゆっくりゆきちゃん」よかったですねえ。
◇これほどハートのある、心の伝わるコンサートはかつて味わったことがありません。素晴らしかったです。私も歌いたくなりました。
◇昨年の「林、竹田、大石・新春コンサート」につづき、暖かく(熱く?)、心から嬉しくなる音楽会を企画実行され、まことに感謝です。ムジカの皆さんの「熱い想い」励まされます。年末から年始と戦 争、殺戮、弱者いじめ…と権力と暴力の横暴が吹きあれる中、希望を与えてくれる演奏会です。林さんの即興の妙、ユーモア、しゃれっ気、それに呼応する大石さんの歌、最高に幸せなお年玉でした。
◇大石さんの中に、いままで生きて来たいろいろなものが詰まっていて、それが歌に暗い色気となって混じり合って放出されているなぁと感じた。駄目な気分や、やるせなさ、どうしようもない物を魅力的な歌にするなんて、とても個性的な歌役者だ。おっさんになって図太く弱さを出せるなんてピカいちの凄さだ。林さんのピアノはとっても洒落ていて素敵だ。曲の後奏、かれておシャレな林さんのピアノが流れる中、大石さんは暗い目で何を想い、何を核として立っているのだろう。
◇林光さんと大石さんだったら、「もう何が来たっておかしくない」と思っていましたが、本当にその通りでした。シューマンはほとんどの曲を野次馬的に歌ったり、いろんな人の歌で聴いていたので、だいたい知っていましたが、全然知らない曲に思えたのもありました。どの曲もシューマンの世界の美しい調べ、よくわかる詩、言葉、大石さんが歌うと同じ歌でも違って聞こえます。すばらしいとはわかっていましたが、本当にすてきなコンサートでした。 |