開催報告
注目企画の報告と参加された方の声

2005年6月14日(火)
林光さん(作曲家)のトークと演奏「私のピアノ放浪記・首都篇」
〜どのようにして私はピアノを弾くようになったか〜

 作曲家・林光さんの魅力的なピアノ演奏を交えながら、林さんとピアノにまつわるさまざまなエピソードを話していただきました。

 〈私のピアノ放浪記〉の始まりは、バッハの平均律クラビーア曲集第一集・第一番『プレリュードとフーガ』の演奏から。
 4歳から音楽を学び始めた林さんは、ピアノを弾くのは好きだが、さらうのは好きでなかったこと、レコードを繰り返し聴いているうちに、ピアノで弾いてみたいと思うようになり、いろんな楽器の音色を出そうとしているうちに、ピアノが好きになっていったこと...。
 林さんの子ども時代の疎開先でのピアノの思い出、1945年の終戦後に日本に入ってきたジャズや、木下サーカスでオーケストラの代わりにピアノを弾いた体験、戦後に海外から入ってきたバルトークなどの作曲家から受けた影響などなど、つきないお話に魅了されました。
 オーケストラの曲を弾いてみたい、というところから始まった林さんのピアノ。最後の演奏していただいたのは、バッハの無伴奏ヴァイオリン曲「シャコンヌ」。林さん自身の編曲です。「この編曲には自分のピアノ術とは癖がいっぱいに入っているように思います。」
 20分の圧巻の演奏の後も鳴り止まない拍手で、楽しくお話しを聞きながら音楽の本質を教えられた一夜をとじました。

【参加された方の声】

以前からお名前は知っていましたが、御本人とお会いしたのは今回が初めてです。とぎすまされた洗練されたピアノの音色に、大変感動いたしました。長年の蓄積の賜物という感じをひしひしと感じました。又、ぜひ、このような企画をして頂きたいと思います。その日を楽しみにしております。

林さんもピアノをさらうのは好きでなかったという話に共感してしまいました。でも教則本の練習曲も大人になって音楽として聞き直してみると、とても興味深く、また美しいメロディーも多く楽しめることに気付かされます。やはり何でも「好きこそものの上手なれ」だと改めて思いました。私も、これからも音楽が好きという気持ちを大切に、忙しい中でも少しでもピアノに触れる時間を作ってレッスンを続けていきたいと思います。最後のバッハのシャコンヌ、とても癒されました。またヴァイオリンで聴いてみたいと思います。あと、バルトークもよかったです。自然や大地と共に生きる農民の人たちの生き生きした息吹きと素朴さと、そうした生活の中に散りばめられた喜びのようなものを感じられる作曲家なのだと思いました。

林光氏のトークがおもしろかったです。とても立派な作曲家である林先生の成功するまでの道のりや、ひとつのことを学ぶ姿勢も伺えて楽しかったです。そして話の間に弾いてくださった短い音楽に、ピアノってそうなのか...ということにも気付かされました。他では絶対に企画されることはないだろう『演奏会』、美しいコンサートでは味わえないものでよかったです。


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